コンタクトを買う時は、特にベースカーブと度数を確認

使い捨てコンタクトレンズ

初めてコンタクトを購入する時は、眼科に行き、診察を受けることが勧められます。眼科を受診することで、コンタクトの処方せんと言える装用指示書をもらえるためです。

コンタクトは、本来購入の際に処方せんが必要なものではありません。処方せんがなくても商品を購入することは可能です。しかし、処方せんをもらうことで自分の目の状態を把握できるため、自分にあったコンタクトを探しやすくなります。そのため、初めての方は必ず眼科で診察を受け、処方せんをもらってください。

コンタクトレンズをのせた指自分にあったコンタクトとは、目のベースカーブや度数と、製品ごとに決まっているレンズデータのベースカーブや度数が一致している商品を指します。

ベースカーブとは、目の表面がどのくらいカーブしているかを表す指標となる数値です。BCと表記されることもあります。

日本人の多くは、ベースカーブが8.7mm前後と言われています。0.2mm以内の誤差なら生活に支障は出ませんが、あまりに差があると、レンズが目からずれやすかったり、目が締めつけられる感じがしたりと、装用に支障が出ます。商品を選ぶ時は、必ず処方せんと製品ごとのベースカーブを照らし合わせましょう。

さらに重要なのが度数の値です。処方せんやレンズデータではPOWERやPWRと表記されることもあります。度数があわないコンタクトではものをはっきり見ることができません。見えづらいからと言って強すぎる度数を選ぶこともNGです。強すぎる度数は頭痛や肩こり、吐き気などの症状に繋がります。

度数に関しては、数値だけではなく、数値の前についている記号にも注目してください。+は遠視であることを、-は近視であることを表しています。数値があっていたとしても、この記号が間違っていては正しく視力を矯正できません。必ず記号も正しいものを選びましょう。

乱視の方は乱視度数も確認

人によっては、近視や遠視だけではなく、矯正が必要なほどの強い乱視が入っている方もいます。乱視とは、水晶体や角膜のゆがみが原因で起こる屈折異常のことです。ものを見る時に目が焦点を結びづらく、距離に関わらずものがぼやけて見えます。

乱視の矯正が必要な方は、処方せんにも乱視度数が記載されています。処方せんやレンズデータではCYLと表記されることもあります。こちらの数値も近視用の度数と同じく重要です。商品を購入する時はしっかりと確認してください。

また、乱視の方は乱視軸という乱視の角度にも注意しなければなりません。乱視角度は、どの角度からものを見ることで乱視が入るかを表しています。処方せんやレンズデータでは「AXIS」や「AX」と表記されることもあります。

乱視の方は、通常の度数の他に乱視度数と乱視軸と、確認しなければならない部分が多いですが、安全に、快適にコンタクトを使うためには、しっかりとそれぞれの数値があった商品を使ってください。

度数をはじめとした処方せんの見方については、こちらの「処方箋(指示書)の見方」により詳しく解説されています。